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【社説】果たして生徒へのiPad配布は正しかったのか

「果たして生徒へのiPad配布は正しかったのか」 現在、麻布学園ではiPadを現在の中学1,2年生に配布している。 iPadの配布が始まったのは去年の9月。ICT教育が目的である。 多くの公立・私立学校では学校よりICT機器の配布が行われている。麻布学園ではiPadであるが、ノートパソコン、クロームブックなど多種多様なICT機器が配布されている。 学校のWiFiに接続できることが私物のスマホとの大きな違いであるが、果たしてICT教育を目的とした生徒へのiPadの配布は正しかったのか。 この記事の著者はiPadを配布された初めての学年であったが、配られて数週間で異変を感じた。配られる前と比べて、デジタル端末を授業中に触る人がとても増えたと感じた。そして、授業中に喋る人が減ったとも思った。今まで「うるさい」って思ってた人たちは今でも同じくうるさいのに、なぜかいつもより静かなのだ。 iPadが配布された後は今まで小さい声で近くの人と喋っていた人が喋らなくなったとわかった。そういう人たちは授業中、先生の話をほとんど聞かずにiPadでYouTubeやWebゲーム(雀魂など)をやっていることが多い。 iPadが配布された後、最初は教師も怒っていたが、徐々に怒っても意味がないかと考えたのか、iPadを見ている時は静かだと考えたのか、いつしか怒らないようになった。教師も気づいているはずだ、iPad配布は生徒の成績を下げるということに。とにかく、授業を聞く人が減った。iPad配布までもスマホをいじっている人はいたが、スマホの通信量を気にしてか、画面が小さいからか、親から制限を受けているからか、クラスの中で5,6名がいじっているほどであり、そこまで教師も気にしてはいなかった。しかし、iPadが配布されて1,2ヶ月も経てば、クラスの3人に1人はiPadをいじっているという異常事態になってしまった。特に教師が優しいことで有名な中1の生物の授業では「怒られない」からか、ずっと机の上でiPadを見ている人が多くいた。 そうしてiPadを配布してから成績も悪くなったと話す人が多くなった。教師もそうだが、生徒でも自覚しているものが多く、「iPadのせい」にする人が多発した。しかし、そう言っている人は、テストが終わってもiPadをやめない人が多い。これが「iPad依存」なのだ。 しかし、i...
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